トーカタウンの子供たち
「なんやかんや楽しかったわ。ハリーっちゅう名前。結構、気にいっとったで」

「ハリー?」
声が頭に響いてくる。

「何をする気なの!ハリー」
リンさんが叫ぶ。

ハリーのビッグラビィが光を放ち、空へと浮き上がるのが見えた。光は次第に大きくなっていく。

拡大する光に包まれた弾頭はバラバラと海上に落ちていく。

(ありがとうな)

確かに聞こえた気がした。
「ハリーー!」

柔らかな光がゆっくりと北の大地を包んでいった。
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