下剋上はサブリミナルに【BL】
2
勉強してメシ食って掃除して、気が付けばあっという間に放課後。
「おい、忍!」
基本、教科書は学校に置きっぱだけど、宿題が出されている現国のみ鞄に詰めていると、勇気が近づきつつ声をかけてきた。
「お前これからバイト?」
「いや。今日はシフトには入ってないけど」
勤労少年のオレのバイト先は、家から徒歩10分の距離にあるクリーニング屋さん。
土日を含んだ週3~4日勤務で、シフトはその週によって違うので曜日は固定ではない。
他のパートさんは全時間帯でローテーション勤務だけど、オレともう1人の学生バイトは17時から20時の間だけという約束になっている。
「じゃあさ、帰り、高橋ん家行かねぇ?佐藤も来るってよ」
「えっマジ?」
1年の時に同じクラスだった奴らの名前だ。
今でも交流は続いている。
「高橋の家に集合って事は恒例のゲーム大会?」
「うん。また新しいソフト手に入れたらしくてさ。今から教室に迎えに行くんだけど……」
「久しぶりだよな~。行きたいけど、今日はダメなんだ」
「え?何で?」
「洸に、買い物付き合うように頼まれてるから」
「ふ~ん…」
勇気の声のトーンはいきなり下がった。
「おい、忍!」
基本、教科書は学校に置きっぱだけど、宿題が出されている現国のみ鞄に詰めていると、勇気が近づきつつ声をかけてきた。
「お前これからバイト?」
「いや。今日はシフトには入ってないけど」
勤労少年のオレのバイト先は、家から徒歩10分の距離にあるクリーニング屋さん。
土日を含んだ週3~4日勤務で、シフトはその週によって違うので曜日は固定ではない。
他のパートさんは全時間帯でローテーション勤務だけど、オレともう1人の学生バイトは17時から20時の間だけという約束になっている。
「じゃあさ、帰り、高橋ん家行かねぇ?佐藤も来るってよ」
「えっマジ?」
1年の時に同じクラスだった奴らの名前だ。
今でも交流は続いている。
「高橋の家に集合って事は恒例のゲーム大会?」
「うん。また新しいソフト手に入れたらしくてさ。今から教室に迎えに行くんだけど……」
「久しぶりだよな~。行きたいけど、今日はダメなんだ」
「え?何で?」
「洸に、買い物付き合うように頼まれてるから」
「ふ~ん…」
勇気の声のトーンはいきなり下がった。