アンダーサイカ


「うちの看板娘ですよ。
いたらないところもありますが平にご容赦を。」


卵オバケたちにも頭を下げるヨシヤ。私も見習って、抱えられた状態でひとつペコリ。

するとさっき喋った奴だけなく、周りの卵たちまでピョコンと起き上がって、一斉に口を利いてきた。


【新入リダ!新入リダ!】

【ヨウコソ!ヨウコソ!】


皆どうやら私を歓迎してくれてるみたい。変な感じだけど、嫌じゃなかった。


…初めてかも。
こうして歓迎されるのって。


―――ちょっと…嬉しい…。



【オンナダ!オンナダ!】

【チビダ!チビダ!】


「チビじゃないっ!!」


「こらこら、お客様を怒鳴ってはダメですよ。」


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