アンダーサイカ
まるで今までのすべてが夢の出来事だったみたいに、私の体はピンピンしてた。
「…………。」
疲れてないのはありがたい……けど、
―――なんだろう、この不安…。
「豊花ー、起きてるー?
潤子ちゃんから電話ー。」
「!!」
お母さんの声だ。
しかも潤ちゃんから…って。こんな朝早くに電話なんて、珍しいこともあるんだな。
いつまでも不安と睨めっこするのはごめんだから、私はピョンとベッドから飛び降りて、潤ちゃん(の電話)が待つリビングへ走る。