アンダーサイカ


潤ちゃんの提案通り、お昼は図書館近くのファーストフードに入った。

ここのメニューはちょくちょく変わる。
流行に敏感な潤ちゃんはしょっちゅう新メニューを頼んでるらしいけど、特にこだわりのない私は無難にハンバーガーのセットだ。



「うーん、なかなかピンとくる事件がないのよねぇ。
どれも地味だったりショボかったり。」


潤ちゃんは、事件をメモしたノートと睨めっこ中。
ページにびっしり字が書いてあるけど、その中にも心に響くものは無いみたいだ。

…難しい性格だしなぁ。



私も自分のノートに目を落とす。

ボヤ騒ぎ、万引き、スリ。どれも潤ちゃんがイヤって言いそうなのばっかり。
中には殺人事件も含まれていたけど、それの犯人はとっくに捕まってた。


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