アンダーサイカ
ポイントっていうのは、稔が独自に生徒(どれい)一人一人を数値化していること。
稔の役に立てばポイントが貰え、一定のポイントが貯まった奴は…、
「長井(ながい)、これ欲しがってたCDだよね。あげるよ。」
「…えっ?
ぁ、あ、ありがとう…!」
長井は、真っ青になったり真っ赤になったり忙しなく表情を変えて、稔から与えられた報酬を受け取っていた。
“稔に良くすればご褒美が貰える。”
そんな、犬の調教みたいなルールがこのクラスには出来上がっていた…。