アンダーサイカ
けれど、キョウくんの言葉までを止めることはできなかった。
「……だ、だが、ユタカはどうなる…!?
ユタカには何の罪もない…!
みすみす見殺しにするわけにはいかない…っ!!」
「……キョウくん…っ。」
―――キョウくん…気にかけてくれるのは嬉しいけど…。
―――私は………、
「…っ、ヨシヤ、やっぱりダメ…!!
行っちゃダメだよっ…!!」
私は手を伸ばした。
キョウくんではなく、半身が沼の中へ引きずり込まれたヨシヤのほうへ。
「え…っ?」
驚いた顔をしながらも、ヨシヤは右手を伸ばして、
私の手を掴んでくれた。