アンダーサイカ




「………大丈夫です、警備員さん。

…言ったでしょう。
豊花ちゃんは絶対に死なせません。」



ふいに、ヨシヤが左手を自身の口に持っていった。


左手に握られていたのは、紫の液体が入ったあの小瓶。

いつも私が地上へ帰る時に飲まされていた、あの薬。



「――っ。」

それをヨシヤは、一滴残らずすべて自分の口に含んだ。



「―――?」


そこからは流れるようだった。


ヨシヤの右手が、私を強く引き寄せ、

ヨシヤの体と私の体、

ヨシヤの顔と私の顔が、ぐっと近づいて、



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