アンダーサイカ



「…うん、そうだね…っ。

えへへ…、ごめん、変な質問しちゃって…。」


うつむいた瞬間、目頭がじんわりと熱くなったんだ。



「――あっ、そうだ!!

なあ、おれ達のグループ研究のテーマさ、
“クラスの皆の将来の夢調査”なんてどうだ!?

卒業してクラスの皆がバラバラになってもさ、それぞれ夢に向かって頑張ってると思ったら寂しくないだろ!?」


拓くんの提案に、潤ちゃんが思わず両手を叩いた。


「良いわね、それ!
連絡網使って電話で聞き込みすればいいんだし、あちこち駆け回って調査するより効率的じゃない!
拓哉にしては名案よ!」


「おいこら、“拓哉にしては”ってどういう意味だよ?」


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