アンダーサイカ
知らず知らずに首を傾げてしまう。
オバケと同じ存在だけど、立場が違う?…どういうことだろう?
「……何が、違うの?」
お兄さんの口元がまた笑みを形作る。
「…豊花。
君は知っているはずだ。ただ気に留めていないだけ。
…薬屋が幾度となく口にしただろうに。」
「っ………。」
ひとつだけ、ピンとくる言葉があった。
確かにヨシヤは何度か言ってた。この不思議な世界が、不思議である所以(ゆえん)を。
「…まさか、お兄さんは、
“アンダーサイカの意思”?」
『まるでアンダーサイカが意思を持っているかのよう…――』