アンダーサイカ
「え?
当然、明日から毎日店のお手伝いをしてもらいますけど、何か問題でもあります?」
やっぱりかっ!!
優しい顔してこいつ!
「お、大あり!!
やだよ私っ、こんなオバケだらけなとこ!帰してよ!」
「いやぁ、僕もずっと人手が欲しいと思ってたんですよね。ここでは一つの店につき店主兼店員は一人しかいませんから。
豊花ちゃんを獲得した僕はなんて運が良いのでしょう。
あーっ、明日からだいぶ楽になる。」
「話聞いてっ!」
私の言うことを敢えて無視するヨシヤ。
冗談じゃない。
拓くんと潤ちゃんが帰った以上、私がここにいなきゃいけない理由なんてないんだから。
ましてこんなよく分からない人と、二人きりでお店番だなんて!
「勝手にアンダーサイカに入ってきて悪かったよ、ごめんなさい!もう二度と来ないし、誰にも言わないから!
だからもういいでしょ、早くおうちに帰して!」