ヤンデレパーティー
だから安心してほしい。君は君のままでいてくれ。
強がることも飾ることもなく、素直に自分らしく幸せに生きてほしい。
それが俺の唯一の願い。叶えるためにどんなことだってできるから――
「もう泣かなくていいんだ。ほら、嫌な奴らはみーんな殺したから。もう怖くない。俺が守る、命に代えてでも、君のためだけに動くから、笑っていて」
伸ばした手を弾かれた。
目に涙を溜めながら、まるでこちらを威嚇するように。
「なん、で……!」
かすれた声で訴える。
その彼女の様子が俺には理解できなかった。
なんで泣いて、どうして睨む?
彼女を虐げるものはもういない、いるのは彼女を一番に想う俺だけなのに。