ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜
「バカもん! 遊んでる暇があったら勉強しなさい。受験まで1年もないんだぞ!」


 先生に怒鳴られてしまった。いつもなら、“しょうがないなあ。これからは予習しておくように”とかって穏やかに、しかも薄ら笑いさえ浮かべて言われるだけだったのに……


 思えば、学校の先生からこんな風に怒られたのは、今のが初めてじゃないかと思う。


「すみません……」


 私は半べそをかきながら椅子に座った。すると、周りからはひそひそ声が聞こえてきた。


 “やっぱりそうなんだ”とか、“イヤミ”とか“悪趣味”とか聞こえた気がするけど、何の事だかわからなかった。先生の事、なのかな?


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