ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜
 でも、一度や二度拒絶されても、私は中野君を諦めたりしない。諦めたくない。しつこいぐらいに、何度でも彼に迫るんだから!


 彼が“いいよ”と言ってくれるまで。今みたいに……って、あら?


 もしかして今、“いいよ”って言われなかった?


「中野君……?」


「ん?」


「返事くれた?」


「したよ」


「もう一回、言ってくれない?」


「いいよ」


「…………?」


「…………」


 何、この沈黙は?


「あ。もしかして、それが返事?」


「そうだけど?」


 もう、紛らわしいなあ。でも……


「うれしい! ありがとう!」


 思わず私は、中野君に抱き着いていた。


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