ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜
「うん、わかった。でも、成功するかわからないなあ」


「おや? 自信ないのか?」


「うん……」


「彩花らしくないなあ。大丈夫。きっと成功するよ」


「そうかなあ……」


 お父さんは立ち上がると私の頭をポンポンとして、来た時のようにトレーを手に持ち部屋を後にした。


「おやすみなさい。お母さんに“ご馳走さま”って言ってくれる?」


「わかった。今の話も言っていいよな?」


「うん、お願いします」


「ん。じゃあ、おやすみ」


 お父さんはそう言って歩き掛けてから、


「ああ、そうだ」


 と言って立ち止まり、私を振り向いた。


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