ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜
 高木さんに追いつき、彼女の肩をポンと叩いたら、


「きゃっ」


 と言って高木さんは驚いていた。


「私、暇だから、着いてく。いいでしょ?」


 と私が言ったら、高木さんは困った顔をした。高木さんとは結構打ち解けたと思っていたから、そんな彼女の反応が少しショックだけど、もちろん私は引き下がったりはしない。高木さんの返事を待たずに、私は彼女の腕に腕を絡め、歩き出した。


 それから少し歩き、スーパーの前で高木さんは立ち止まった。


「大塚さん、私はここで買い物をするので……」


 そう言いながら、そっと私の腕を解いた。


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