ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜
 高木さんはそんな私を見て、「ありがとう」と言いながらクスッと笑った。

 うわあ、高木さんの笑顔って、可愛いわ……

 中野君って、案外人を見る目があるのかも。


 私がいなければ、たぶん高木さんはカートの下段からスクバを降ろし、そこに2つめのカゴを置き、スクバは肩に掛けるのだろう。それよりはこうしてカートを2台使った方が楽なはずで、つまり私は多少でも役に立ったのだと思う。


 私の方のカゴには牛乳、コーラの大きいペット、食パン、お菓子なんかを入れて行き、ほぼこっちもいっぱいになってしまった。


 レジを過ぎ、買った品物を買い物袋に入れる時、私も一応はお手伝いをしたのだけど、要領がわからずモタモタしたので、ほとんどは高木さんがしてくれた。


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