ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜
「誰からだろう……」


 そう呟きながら携帯を見たちいちゃんは、ハッとした様子で携帯を耳に当てた。


「もしもし、坊ちゃんですか?」


 “ボッチャ”?

 東南アジアの知り合いから電話?



「えっ!? は、はい、わかります。すぐ行きます!」


 何やらただならない電話のようだ。通話を終えたちいちゃんは、顔を蒼ざめていた。


「ちいちゃん、どうしたの?」


「は、母が……」


「お母さんが、どうしたの?」


「頭を怪我して、今病院に……」


「えーっ! 大変じゃない! すぐ行きましょう!?」


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