ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜
 そこでウェイトレスが飲み物を持って来たので、会話は一時中断。そして、小山修平がコーヒーに砂糖とかを入れる隙に、恵美が小声で、


「言っていい?」


 と言い、私はコクッと頷いた。


 恵美は紅茶を一口啜ると、「修平君……」と言った。


「ん?」


「彩花はね……」


「うんうん」


「中野君に興味を持ってるのよ」


「…………マジで?」


「マジよ。ね?」


 と言われ、私は小さく頷いた。小山修平の視線が痛かったけど。


「マジかよ……。すげえショック」


 と小山修平は嘆いたけど、言葉に反してさほどショックでもないように聞こえたのは、私の思い違いだろうか。


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