ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜
「帰るか?」


「うん!」


 私は歩き出すとすぐに、中野君の腕を持ってピタッと体をくっ付けた。


「そんなにくっ付くなよ……」


「イヤ」


「恥ずかしいだろ?」


「もうみんな帰ったんだから、いいじゃん」


「しょうがねえなあ」


 中野君を見上げたら、顔が赤かった。


「中野君ってクールだと思ってたけど、実はただの恥ずかしがりや?」


「ち、違う!」


 噛んでるし。うふ、可愛い。


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