ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜
いつも通り無言ですれ違ったところで、沙織が「あれ?」と言った。
立ち止まって沙織を振り向くと、向こうも私を見ていた。
「何よ?」
「お姉ちゃん、香水つけ忘れてるよ?」
「忘れたんじゃないわよ」
「つけないの? なんで?」
「そんなの私の勝手でしょ!?」
まさか、“中野和也という男子から臭いと言われたから”なんて言えるわけもなく、私はそう言って怒鳴っていた。
「怒ることないじゃん。ずっとやめた方がいいと思うよ? 臭いだけだから」
「ほっといて!」
立ち止まって沙織を振り向くと、向こうも私を見ていた。
「何よ?」
「お姉ちゃん、香水つけ忘れてるよ?」
「忘れたんじゃないわよ」
「つけないの? なんで?」
「そんなの私の勝手でしょ!?」
まさか、“中野和也という男子から臭いと言われたから”なんて言えるわけもなく、私はそう言って怒鳴っていた。
「怒ることないじゃん。ずっとやめた方がいいと思うよ? 臭いだけだから」
「ほっといて!」