ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜
 店員のおじさんは申し訳なさそうに、それでいて私をバカにしたような顔つきでそう言った。


「そんな事はわかってます。ほっといてください!」


「これは失礼しました! それでは、検眼をしますので、奥の方へ……」


「ケンガン?」


「はい。レンズをお作りしますので、お嬢様の視力を測らせていただきます」


「ああ、それなら必要ないわ。私の視力は2.0だから」


「はあ?」


「“伊達”眼鏡なの!」


「そ、そうでしたか。それならすぐにお渡し出来ますよ。一番薄いレンズにしておきますね?」


「はい。あ、ちょっと待って?」


 私はもう一度携帯を出し、高木千尋の写メをチェックした。


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