密なカラダにくちづけて。
幕開けのセツナ。
そうね、ダンナに対しての情はあるわよ?

でも、それはただの情であって愛情ではない。

そんな時に、たまたま。たまたまね、心を揺さぶる衝動に駈られたからそっちに、手を伸ばしたくなっただけ。

それだって『ここまで』って、そのボーダーラインはわきまえてるつもりよ?

守りたいモノがあるもの。

家庭も夫婦も円満の陽でいるために、多少の陰は必要なの。

そう、私が…
私だけが悪い訳じゃない。


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