密なカラダにくちづけて。
ダークな駆け引き
「マぁ~マ。
きょうのごはんはなぁに?」

エプロンの裾をクイクイと引っ張って 未来が聞いた。


「今日はねぇ、未来も歩人も好きなハンバーグだよ。」

未来のほっぺをツンツンと 人差し指でつつきながら言うと

「ハンバーグ? やったぁ~!」

未来は両手を上げて喜んだ。


…可愛い…

やっぱり、我が子は可愛い。

絶対に、幸せにしたい。


子供の笑顔を見るとつくづく思う。


「でも、出来るまでもう少しかかるから
向こうで歩人と遊んでいてね。」


「はぁ~い。」


元気に返事をして未来は、リビングへ行く。
< 105 / 179 >

この作品をシェア

pagetop