密なカラダにくちづけて。
「そうなんだ。何か目ぼしい所は?」

「まだ、特にないけど。これから求人情報見て探す。」

「そっか。」

啓介は、何かを少し考えてから

「そういえば、英介の会社で事務員探してるって
前に言ってたよ。そこは?」

「え?」

何で、英介君の会社?

英介君の名前を聞くと、ドクンと胸が大きく叩かれる音がした。

そんな私に気付くハズもなく、啓介は

「ちょっと電話して聞いてやるよ。」

と、勝手に電話を始めて

「是非、お願いしたいって~!良かったな!」

と、勝手に話を決めようとした上に


「 英介の所なら安心だな!」

と、ニコニコしながら言った。


安心?何が?

どんだけ、自分の範疇に私を置いておこうとしてるのよ。
本当に、気持ち悪い男。
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