密なカラダにくちづけて。
「おっ、英介だな。」

啓介の言葉に

「えいすけおにぃちゃん!」

未来が玄関へと走り出した。


「は~い~!」

未来が元気に出迎えると

「おぉ、未来。」

英介君の声が聞こえる。


未来と何かを話しながらリビングに近付く英介君の声に 私の心臓は壊れそうな程、唸ってる。


「はるかちゃん。初日、お疲れ様。」

私の前に、未来と手を繋いで現れた英介君の後ろから

「こんばんは。すいません。お邪魔してしまって。」

知らない女の人――英介君の彼女が顔を出した。


「いらっしゃい。 初めまして。えっとぉ…何ちゃん?」

啓介が英介君を見た。


「祐子だよ。」

「祐子ちゃんね。どうぞ、座って。」


「すいません。お邪魔します。」


『祐子』は、愛想を振りまきながら英介君の横に座る。
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