密なカラダにくちづけて。
「貴女の聞きたい事は、なに?」

「あっ…」

喋り続けるアヤナに、圧倒されて
聞きたい事を忘れかけていた私に話を振られても口を開けたまま止まってしまった。

思い出す為に、コーヒーを一口飲み込んでから心を落ち着かせて話始めた。

「英介君に対して、恋愛感情とかないの?」

「ないわ。」

アヤナの即答にまた、止まってしまうアタシ。

「好きよ、英介の事。でも、恋愛の好きじゃない。
さっきも言ったけど、私は英介とするセックスが好きなの。」


…英介君が言ってた通りの言葉。

本当に?

聞き返したくて、止めた。

これ以上、気持ちの問題に踏み込めない。
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