密なカラダにくちづけて。
英介君が言った 『二人の秘密』は、何を意味しているんだろう?

「はるか?」

「えっ?」

啓介に呼ばれて ビクンと体が少しだけ跳ね上がる。

「どうした?何か考え事?」

「えっ?何で?」

「何か、怖い顔してるから。」

「怖い顔?」

私は、 思わず鏡を手にして覗き込む。

一番に目がいったのは、自分の唇だった。

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