密なカラダにくちづけて。
こんなの、いらない。 そう思いながらも捨てれない私。
英介君の連絡先を見つめていると

「ママ~」

寝ぼけ混じりの未来の声がした。

「は~い。」

私は、紙切れを手帳に挟んでタンスの奥の方に押しやると急いで未来の元へ駆け寄る。

「おはよう。未来。」

「ママ、おはよう。抱っこして~。」

まだまだ甘えん坊の未来。 言われた通り、抱っこしてあげると朝から上機嫌。

「未来。歩人も起こしてみんなで朝ご飯食べて、今日も元気に幼稚園に行っておいで。」

「はぁ~い。」

未来は、私から離れてまだ寝てる歩人を起こしに行った。
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