密なカラダにくちづけて。
「じゃあ、見てくるね。」

だから、家の中には入らないで…とは、言えない。

「ココで待ってて。」

少し強調する様に言ってから脱衣場へ向かう。

「えっと…」

脱衣場を見渡すけど、腕時計らしい物はない。

「下にでも落ちたのかな?」

バスタオルを入れてる棚の下の隙間を見てみる。

「あっ…」

予想通り、ソコにあったのを見て 手を伸ばす。
近い所にあったから すぐ取れた。

渡したらすぐ帰ってもらわなきゃ…。

玄関に向かいながら

「英介君、あったよ~。」

と、見ると そこに英介君はいない。
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