密なカラダにくちづけて。
…そうだ。

私の思考回路は整理を始めた。


啓介を浮気へと導いたのは英介君だ。 なのに、

『また、はるかちゃんを傷つけ様としてる。』

そう、啓介に対して言うのはおかしい。


また、アタシを傷つけ様としてるのは 英介君、本人じゃないの?


啓介をワザと浮気させるなんて…。


整理を始めた脳は、整理する度 怒りへと近付いていく。


そうだよ。 英介君が、啓介を浮気させようなんて

しなければ、私は……―


キッ―

と、キツい目で英介君を睨む。
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