密なカラダにくちづけて。
「はるかちゃん、怒ってるの?」

平然と英介君が言う。


私は、少しカラダを震わせながら

「あた…当たり前でしょ! 啓介をワザと浮気させるなんて! 私を傷つけ様としてるのは 英介君じゃない!!」


怒鳴り散らす。

そんなアタシに眉ひとつ動かさず英介君は言う。

「違うよ。兄さんだよ?

だって、はるかちゃんが大事なら どんな誘惑にも乗らないハズだろ?

でも、兄さんは簡単に堕ちた。

相手がアヤナじゃなくても 兄さんは、まだ浮気心を持っている。」
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