密なカラダにくちづけて。
「明日、どこ行きたいか子供達に聞いた?」

「うん。遊園地がいいって。」

「そっか。じゃあ、俺は風呂入ってすぐ寝わ。遊園地、体力いりそうだから。」

ハハと笑いながら浴室へ行く啓介。


「そうね。お疲れだもん、早く寝た方がいいよ。」

啓介の背中を睨みつけながら言葉だけは、優しかった。


明日の遊園地は、少しの罪ほろぼし?


そんなんで、罪がつぐなえるなんて 思ってんの?


私は、啓介の鞄を開けて携帯を手にする。

前にわかった暗証番号を素早く押して メールを開いた。
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