密なカラダにくちづけて。
刺さるアイズ
「結婚!?」


午前中のカフェ。

まばらのお客達が、私の上げた声に私を見た。


「はるか、声デカいから。」

半笑いで瑠美(ルミ)が言う。


「あ~、ごめん。ビックリして、つい…」

私は、声のトーンを下げる。



瑠美は、高校の時の同級生。

ボランティア活動も一緒にしてて英介君派だった子。

「しかも、赤ちゃんが出来たのでダブルオメデタだよ。」

瑠美がピースを作った。

「そうなんだぁ~。 おめでとう。」

「ありがとう。」

ヘヘっと、瑠美が恥ずかしそうに笑う。
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