あの頃、テレフォンボックスで
「瞳子、今度は・・・
帰れるとして・・・年末かな。
クリスマスは無理だって
前に言ってあったよな・・・
そうだ、未来が行きたがってた
海外旅行の件も、
ちょっと無理だな。
今の仕事が少し落ち着いたら、
もうちょっとなんとかなると
思うから・・・
あ、悪い・・・
至急のメールがきてる・・・
切るよ?
また連絡するから。」
・・・・・・・
夫と私の間には
細くて小さな川が流れている。
暗くて
その川はとてつもなく深い。
そこに川があるということに
なんとなく気付いていたはずなのに、
見えないふりをして放っておくうちに
こんなにも深くなってしまった。
どんなに小さな川でも
跳んでは越えられない。
もし落ちてしまったら、
二度とは上がってこれない
深さなのかもしれない。
私だけが頑張っても・・・・
どうにもならない。
無理なものは、
やはり無理なのだ。
帰れるとして・・・年末かな。
クリスマスは無理だって
前に言ってあったよな・・・
そうだ、未来が行きたがってた
海外旅行の件も、
ちょっと無理だな。
今の仕事が少し落ち着いたら、
もうちょっとなんとかなると
思うから・・・
あ、悪い・・・
至急のメールがきてる・・・
切るよ?
また連絡するから。」
・・・・・・・
夫と私の間には
細くて小さな川が流れている。
暗くて
その川はとてつもなく深い。
そこに川があるということに
なんとなく気付いていたはずなのに、
見えないふりをして放っておくうちに
こんなにも深くなってしまった。
どんなに小さな川でも
跳んでは越えられない。
もし落ちてしまったら、
二度とは上がってこれない
深さなのかもしれない。
私だけが頑張っても・・・・
どうにもならない。
無理なものは、
やはり無理なのだ。