あの頃、テレフォンボックスで
私は今、どうしたらいいのだろう。
頼るべき人を全て失ってしまった。

未来と話すのはこわい。
志穂には・・・今は会えない。


ケイタ・・・・


ケイタはきっと私を救ってくれるだろう。
絶望に向かって歩くような
この生活から。


光る海の方へ。



だけど、
私の人生にケイタを
巻き込んではいけない。



一人ではいられない。
誰かに教えてほしい、
私がするべきことを。


誰かに叱ってほしい、
今さら何がしたいのか・・・と。


そして、
誰かに抱きしめてほしい。



あなたは一人じゃない、と。
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