あの頃、テレフォンボックスで
今、誰かが私に
足りないものは何か、と聞いたなら
私は、
そんなものはない、と答えるだろう。
同じようにまた
ケイタに
やり場のない思いをどうするのか、
と聞いたなら
彼は、
もう忘れてしまった、と言うだろう。
私たちは辿りついたのだ。
探し求めていた場所に。
これが、
私たちの全て。
まるで巡り会う前から
こうなることが
決まっていたかのよう。
ゆっくりと目を開けると、
ケイタの目がまっすぐに
私を見つめている。
足りないものは何か、と聞いたなら
私は、
そんなものはない、と答えるだろう。
同じようにまた
ケイタに
やり場のない思いをどうするのか、
と聞いたなら
彼は、
もう忘れてしまった、と言うだろう。
私たちは辿りついたのだ。
探し求めていた場所に。
これが、
私たちの全て。
まるで巡り会う前から
こうなることが
決まっていたかのよう。
ゆっくりと目を開けると、
ケイタの目がまっすぐに
私を見つめている。