あの頃、テレフォンボックスで
いつかまた、子どもと一緒に
公園のベンチに腰かける日がくるだろう。


公園の片隅に・・・
古ぼけた
テレフォンボックス。


そこで
抱きしめられたことを
私は忘れない。



その子が
ケイタと同じ年になる頃には、
もう
テレフォンボックスすら
存在しないかもしれない。



けれども、
私はけっして忘れない。



私の中に流れた
熱い想いを。



ベランダに出て
空を見上げる。



空はどこまでも澄んでいて
果てしなく広く・・・・






あなたに繋がっている・・・・・・


      





       <完>
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