あの頃、テレフォンボックスで
「それよりさぁ、
ママ友との連絡って、やっぱりメールなの?」

「どうして?」

「弟のヨメが言うのよ。
お姉さん、み~んなメールでやりとりするんですよ。

子どもの遊ぶ約束、
習い事の送迎の順番。

それから・・・
井戸端会議も、ね、って。

メールなんて今まで
仕事のツールでしかなかったしなぁ。

ママたちがそんなやり取りしてるなんて
ちょっと衝撃よ。」


「へ~
私は・・・・・
未来が小さい頃はそんなにみんな
携帯なんて持ってなかったから、
やっぱり連絡は家の電話だったよ。」

・・・・・それに、そもそも
そんなに親しいママ友はいない。


未来が小さい頃、
22才で子どもを生んだ私を
「へ~、若いのね~」

と、一時の話題にして
また違う話の輪を作るママたちには

うまく馴染めなかった。



「そうなんだ。
瞳子のメールが
あまりにも饒舌だったもんだから

じゃんじゃん
メールしてるんだと思ったわ。」


「メールが饒舌って・・・・・。」

「どうしたの?久しぶり、元気?
杏ちゃんはどうしてる?

神戸のどこ行くの?

わぁ~楽しみ♪


なんて。


前は、
了解、楽しみです

くらいしか、打ってこなかったじゃない。

てっきりメル友がいっぱいいるんだと
思ったわ。」











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