あの頃、テレフォンボックスで
それから1時間、
ケイタはずっと花火の解説をしていた。
「菊があがったよ、
次は虹色のスターマイン・・・・・
あっ、ちょうちょの形だっ!!
仕掛け花火は・・・・ナイアガラだよ・・・・・
めっちゃくちゃキレイ・・・・・
トーコさんに見せたいよ、
写メは無理かなぁ・・・・・」
「花火に詳しいのね。」
「だって、
毎年、見てるんだよ?ここで。」
・・・・・・誰と?
仕事柄、夜遅くならないと
家に帰ってこない
ケイタの両親。
会社勤めしている
年の離れた兄。
ケイタ・・・・・
去年のあなたは
一体誰とその花火を見ていたの?
想像の中の
若い女の子を
想像の中の私が
睨みつけた。
ケイタはずっと花火の解説をしていた。
「菊があがったよ、
次は虹色のスターマイン・・・・・
あっ、ちょうちょの形だっ!!
仕掛け花火は・・・・ナイアガラだよ・・・・・
めっちゃくちゃキレイ・・・・・
トーコさんに見せたいよ、
写メは無理かなぁ・・・・・」
「花火に詳しいのね。」
「だって、
毎年、見てるんだよ?ここで。」
・・・・・・誰と?
仕事柄、夜遅くならないと
家に帰ってこない
ケイタの両親。
会社勤めしている
年の離れた兄。
ケイタ・・・・・
去年のあなたは
一体誰とその花火を見ていたの?
想像の中の
若い女の子を
想像の中の私が
睨みつけた。