あの頃、テレフォンボックスで
「今日は未来のお友達が
たくさん来てたのよ。
もうすぐ文化祭だから
決めないといけないことが
たくさんあるみたいで。」
「ふ~ん。何も家でやらなくても。」
「夕方遅くにならないとみんなの予定が
合わないらしいの。
うちは、まだ学校に近い方だから・・・・
それに、遅くからどこか店で
集まられるのも心配でしょ?」
「それもそうだな。」
「あなた、ご飯は?」
用意はしていない。残り物さえもない。
「いや、いらない。もう風呂に入って寝たいよ。」
「今、未来が入ったから・・・・
ちょっと行ってくるわ、
あの子、長風呂だから・・・・・」
ソファの特等席を夫に明渡し、
ダイニングの椅子に座る。
ビール片手に新聞を読み、ニュースの映像を
たまに見る夫。
お父さんとおんなじ。
なんの違和感もなく、いつの間にか
すっかりお父さんになっている
夫を離れて見つめる。
誰でもいつかはこうなるのかしら?
そのうちにソファに横になり、
寝息をたてはじめた夫を
揺り起こして風呂場へ促す。
シャワーを浴びないで次の日まで
眠ってしまうことが、瞳子はイヤなのだ。
「あなた、起きて。
お風呂が空いたから。」
夫もまた几帳面な性格なので
眠い目をこすりながら
それでも、起き上がって風呂場へと消えた。
シャワーを浴びてお風呂につかると
今度は目がさえてしまったようだ。
たくさん来てたのよ。
もうすぐ文化祭だから
決めないといけないことが
たくさんあるみたいで。」
「ふ~ん。何も家でやらなくても。」
「夕方遅くにならないとみんなの予定が
合わないらしいの。
うちは、まだ学校に近い方だから・・・・
それに、遅くからどこか店で
集まられるのも心配でしょ?」
「それもそうだな。」
「あなた、ご飯は?」
用意はしていない。残り物さえもない。
「いや、いらない。もう風呂に入って寝たいよ。」
「今、未来が入ったから・・・・
ちょっと行ってくるわ、
あの子、長風呂だから・・・・・」
ソファの特等席を夫に明渡し、
ダイニングの椅子に座る。
ビール片手に新聞を読み、ニュースの映像を
たまに見る夫。
お父さんとおんなじ。
なんの違和感もなく、いつの間にか
すっかりお父さんになっている
夫を離れて見つめる。
誰でもいつかはこうなるのかしら?
そのうちにソファに横になり、
寝息をたてはじめた夫を
揺り起こして風呂場へ促す。
シャワーを浴びないで次の日まで
眠ってしまうことが、瞳子はイヤなのだ。
「あなた、起きて。
お風呂が空いたから。」
夫もまた几帳面な性格なので
眠い目をこすりながら
それでも、起き上がって風呂場へと消えた。
シャワーを浴びてお風呂につかると
今度は目がさえてしまったようだ。