あの頃、テレフォンボックスで
未来が遅いとなると・・・
何もすることがない。


情けない。


とりあえず、デパートにでも
寄って帰ろうかしら?
お昼ご飯もまだだし。

でも、一人で食べるのはさみしいから
やっぱり帰ろうかしら?



「トーコさん」


「ケイタ?どうしたの?」


「帰るところが見えたから・・・
走ってきた・・・・」


肩で息をするケイタ。


「あとでメールくれればいいのに。
追っかけてくるなんて・・・・
変、よ?」


「最近メールばっかりで
会ってなかったから、
なんか話したくて。」


「・・・・・また、ね?

ほら、


誰か呼んでるみたいよ・・・・。


・・・・お友達には
落し物、届けてた、とかなんとか
言っといたら?」



「なんで?」


・・・・・不自然、だから。

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