雪が降る町~追憶のletter~
すすきのへ向かって歩いて行く3人はそれぞれ左右首を振りながらゆっくりと歩き進める。


「?気になるのあった?」


急に立ち止る晶に真っ先に気が付いたのは快斗。
晶が止まったのと同時に快斗も足を止めるが声を掛けたのは大地。


「クリスマスカード。ちょっとだけ、いい?」
「どーぞどーぞ」


大地が笑顔で答えて送り出すと、晶もはにかんで店内に入って行った。

通行人の邪魔にならないように壁側にもたれかかり大地と快斗は晶を待つ。
快斗は何も言わずに流れる人をぼんやり見つめていると、大地が話しかけてきた。


「やっぱ快斗誘わなきゃよかったかなー」

「はぁ?いまさら?」

「そしたら晶ちゃんとクリスマス目前カップルみたいに歩けたじゃん?」

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