雪が降る町~追憶のletter~
言われるとわかっていても、やっぱりいざとなればどう答えていいかわからないもので。
答えるどころかどんな顔をしていいかすらわからない。
「本当はこんな風に言わないで、もっと夜景とか、そんなの一緒に見ながら告白するのが一番なのにね!」
それはまたいつもの真田の心遣いからなのだろうか、少し砕けたように付け足して可笑しそうに笑って見せる。
だけど晶はそれに対して笑うこともできず、ただ顔を少し赤くして、テーブルの上のお皿とグラスに視線を落とすだけだ
「ムードなくてごめんね?」
「えっ··いえ、そんな、こと···」
「だけど、なんだか焦らされちゃって。その手紙の子と、桜井くんに―――」
「ごめんなさーい!お待たせしましたっ」
そんな時、空気も読まずにありさが戻ってきたのだった。
答えるどころかどんな顔をしていいかすらわからない。
「本当はこんな風に言わないで、もっと夜景とか、そんなの一緒に見ながら告白するのが一番なのにね!」
それはまたいつもの真田の心遣いからなのだろうか、少し砕けたように付け足して可笑しそうに笑って見せる。
だけど晶はそれに対して笑うこともできず、ただ顔を少し赤くして、テーブルの上のお皿とグラスに視線を落とすだけだ
「ムードなくてごめんね?」
「えっ··いえ、そんな、こと···」
「だけど、なんだか焦らされちゃって。その手紙の子と、桜井くんに―――」
「ごめんなさーい!お待たせしましたっ」
そんな時、空気も読まずにありさが戻ってきたのだった。