雪が降る町~追憶のletter~


「おはよう」
「あら、晶おはよう。今日は早起きなんじゃない?」


朝起きて、リビングのソファに座って新聞を眺める。
自分も新聞を読む様になるなんて、大人になったな。なんてくだらないことを考えたりして。


「そうそう。快斗くんと昨日一緒だったんだって?」
「えっ!!」
「今朝庭でお母さんに会ったときに聞いたのよー。もう戻ってきてたのね」
「…そうみたいだね」


(まぁ、あれか。
約10年離れてはいたけれど幼馴染なのは変わらないから、別に夜に快斗と一緒にいたってお母さんは何にも思わないんだな。)


「お母さんも快斗くんに会いたいわぁ」
「・・・」
「かっこよくなってた?」
「ぶっ…」


飲みかけのコーヒーを吹き出しそうになる。

(なんか、そういう話照れくさく感じるのは私だけ?)



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