雪が降る町~追憶のletter~
真田の質問返しにさすがの快斗もすぐに反応することが出来なくて沈黙が流れた。
そんなしんとした中で晶が声を上げた。
「あっ··時間が、ぎりぎり、かも···」
苦し紛れの話題の差し替えに2人は晶を見た。
すると、快斗がまた冷静になったのか、真田に問いかける。
「真田さんて、ご自宅は同じ方向ですか?」
「いや、オレは南区だから」
「そうですか。じゃあ後は俺が同じ方向ですから大丈夫ですよ」
「···ふっ··今夜は引きさがるかな」
晶にはよくわからない2人の攻防戦。
快斗の淡々とした言葉と笑顔に対して真田も諦めたように笑って軽く両手を上げて晶の傍から一歩だけ下がった。
「じゃあ結城さん。メールする。」
「あ··はい。すみません。また明日··」
そして快斗はその2人の別れの挨拶を黙って見届けると、晶が自分の方へ歩いてくるのを確認して少し先を歩き始めた。
そんなしんとした中で晶が声を上げた。
「あっ··時間が、ぎりぎり、かも···」
苦し紛れの話題の差し替えに2人は晶を見た。
すると、快斗がまた冷静になったのか、真田に問いかける。
「真田さんて、ご自宅は同じ方向ですか?」
「いや、オレは南区だから」
「そうですか。じゃあ後は俺が同じ方向ですから大丈夫ですよ」
「···ふっ··今夜は引きさがるかな」
晶にはよくわからない2人の攻防戦。
快斗の淡々とした言葉と笑顔に対して真田も諦めたように笑って軽く両手を上げて晶の傍から一歩だけ下がった。
「じゃあ結城さん。メールする。」
「あ··はい。すみません。また明日··」
そして快斗はその2人の別れの挨拶を黙って見届けると、晶が自分の方へ歩いてくるのを確認して少し先を歩き始めた。