雪が降る町~追憶のletter~

2.積もる想い

「大ちゃんに電話・・・」

(と、その前にメール返信しておかなきゃ)


『運命ってホントにあるのかな』
『さぁな』


快斗との会話を思い出す。
運命とか初恋とかに自分は本当に捕われ過ぎなんだなぁと客観的に思うことが出来たから、メールの返信は迷うことがなかった。


【明日、少しだけお話しする時間下さい。今日もお疲れさまでした。
       結城   】


「・・・はぁー。」


一仕事終えたという息を吐いた後、テーブルの上に置いた快斗からのメモを手に取る。


「大ちゃんの番号か・・・あれ?」


そこには別に記憶にあるわけじゃない数字の羅列。
だけどなんか、引っかかる。


「・・なんだろ。気のせい、かな」

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