雪が降る町~追憶のletter~
あの日降り積もっていた雪のような、真っ白な封筒。


15の私はその白い封筒を大切に握りしめて


星が煌く夜空と銀世界の中で


ただひたすら


疑うことなく


その手紙を書いてくれたあなたを


ずっと、待っていた。



今日まで、ずっと――――。




「·····ばか快斗」



――――雪が、温かい。


< 160 / 218 >

この作品をシェア

pagetop