雪が降る町~追憶のletter~
『東京くるときは連絡して』
大地はそう言い残して行ってしまった。
展望デッキまで出向いてみたが冬季は閉鎖されていて、窓から少し覗く程度で最後まで大地を見送っていた。
「行っちゃった」
窓から外を眺めながら晶が呟くと、背を向けている快斗は腕を組んだまま『ん』と答えただけだった。
2人は快斗の車に戻るのに駐車場へと歩いていた。
「真田さんと、会ったんでしょ」
少し後ろを歩く晶が言いにくそうに言った。
快斗はちょっと反応して一瞬立ち止まるが、また前を向き歩き進める。
「真田さんに今朝、教えて貰ったから」
「あー···そう」
「話した内容も、だよ?」
「···まぁ、本当のことだから」
大地はそう言い残して行ってしまった。
展望デッキまで出向いてみたが冬季は閉鎖されていて、窓から少し覗く程度で最後まで大地を見送っていた。
「行っちゃった」
窓から外を眺めながら晶が呟くと、背を向けている快斗は腕を組んだまま『ん』と答えただけだった。
2人は快斗の車に戻るのに駐車場へと歩いていた。
「真田さんと、会ったんでしょ」
少し後ろを歩く晶が言いにくそうに言った。
快斗はちょっと反応して一瞬立ち止まるが、また前を向き歩き進める。
「真田さんに今朝、教えて貰ったから」
「あー···そう」
「話した内容も、だよ?」
「···まぁ、本当のことだから」