雪が降る町~追憶のletter~
『結城さん、昨日は桜井くんと会えたかい?』

『えっ···なんで··』

『昨日結城さんと別れた後に呼び出されたんだよ。桜井くんにね』

『え?!快斗が?真田さんを?何しに?!』

『―――殴り合いのケンカに···』

『ええぇぇぇ!!!??』

『嘘。桜井くんが、宣戦布告をしにきたんだ。もう勝負はついていたあとだったのを知らずに、ね』

『か、快斗が宣戦布告?』

『なんて言ってたか知りたい?』






『“晶の手を温める役は俺一人いれば十分ですから”だって』



『····』

『···名刺なんて渡さなきゃ良かったな!』

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